下着に使われることが多い綿ですが、実は優れた特性がたくさんあります。例えば、ショーツとして着用した時に肌触りが非常に良いことです。そもそも綿は繊維の先端が丸くなっているためにチクチクすることがなく、敏感肌や乾燥肌の方も安心して着用できます。下着は肌に直接触れるものだからこそ、綿のような優しい素材を選びたいものです。その他の綿の特性といえば、吸水性や吸湿性が非常に高いことが挙げられます。

顕微鏡で綿繊維の断面を見てみると、空洞の丸が数珠状にいくつも並んでいるのが確認できます。この空洞があることで水分をたっぷりと吸収できます。したがって、高温多湿の夏の時期に大量の汗をかいても、水分を吸い取って外側へと発散してくれます。さらに、綿は通気性にも優れているので、汗ばむ季節でも快適に着用が可能です。また、綿は夏に涼しく着ることができるのはもちろん、保温性にも優れているという特性があります。その理由は、綿繊維の中心部は空洞になっている上、布地を起毛することで繊維内に空気をたっぷり含ませることができるからです。空気があることで熱が外部に逃げるのを防げるため、冬でも暖かく着ることができるというわけです。

このように綿素材の下着は1年中、温度や湿度のコンディションを整えてくれるので、季節を問わずに着用することができます。さらに、それほど知られていませんが、綿は乾いている時よりも濡れている時の方が強いという性質があります。つまり、洗濯をしても生地が丈夫なのでなかなかよれず、長持ちするということです。夏の時期は蒸し暑いので汗をかくことが多く、何回も洗濯をするという家庭は少なくありません。頻繁に洗濯をしても丈夫に使用できるので、綿素材は大活躍します。